【中部経済新聞】 中小企業の挑戦 新市場を切り拓く <<45>>

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中小企業の挑戦  新市場を切り拓く  45

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業務用システムの開発を手掛ける、ネオレックス(本社名古屋市熱田区伝馬一ノ四ノ二五・ネオレックスビル、駒井拓央社長、電話052・681・2121)は、ソフトウエアの期間貸し(ASP)方式の勤怠管理システム「バイバイタイムカード」の拡販に乗り出している。

バイバイタイムカードは、タイムカードを利用する従業員の出退勤時刻の記録を専用サーバーで管理し、その集計業務と給与計算を自動化する勤怠管理システム。東京都民銀行と提携して外食業界や人材派遣業界など、多くのアルバイトが勤務する業界への導入を進めている。携帯電話やICカード、バーコードなどを使って簡単に出勤時刻を打刻できる手軽さが売りとなっている。これに加えて、トータルの就業時間や給与計算などの集計作業を自動的に実施してくれる機能が受け、飲食店や、物流業をはじめホテルやアミューズメント施設、ゴルフ場など全国で導入が進んでいるという。今年一月には、ASPやSaaS(ネット上でソフトウエア機能を提供するシステム)の優れたサービスを国内で提供する事業者を表彰する「ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2007/2008」を中部地区の企業として初めて受賞するなど、業界からも高い評価を得ている。

もともと飲食店向けの受発注システムの開発を手がけてきたが、得意先の飲食店から「勤怠管理の集計作業もできるシステムはないか」との声を受けて開発したのがバイバイタイムカードだった。二〇〇三年のスタート時は五百人弱だった利用者数も、ここのところ急激に拡大し、昨年十一月には四万人を突破。集計期間や休日設定など、企業に合わせたオプション機能の豊富さも利用者のハートをつかんだようだ。

さらなる利用者の獲得に向けて、現在は高付加価値化に注力している。これほどパソコンの電源を入れると、その時間を「出勤時間」として、パソコンの電源を切ると「退出時間」として自動的に管理サーバーに打刻するシステムを開発した。外出先でも携帯電話を使ってサーバーに接続すれば、出勤や退勤の時刻を申告できる機能も付加している。サービス残業が社会問題化するなか、実際の勤務時間の把握精度を高め、内部統制の強化を進める大手企業などからの受注を目指す。

駒井拓央社長は、「十万人以上が利用できるようサーバーシステムの増強を進めている。使い勝手の改良にも着手して、早期に十万人の利用を達成したい」と意気込みをみせている。

利用者からの声から生まれたという「バイバイタイムカード」。今後も利用者の声を反映させた新システムの開発で新市場を開拓する。

(2008年4月2日 中部経済新聞)

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