バイバイ タイムカード開発の検討に至るまで

2006年10月19日 08:57
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「勤怠管理業務に特化した、ASP型のシステムを開発する」っと考え始めたのは、2003年の4月頃でした。

当時ネオレックスは、飲食店をチェーン展開している企業向けに統合管理システムを開発し、販売していました。

これは、「受発注システム」、「売上管理システム」、そして「勤怠管理システム」が統合されたパッケージで、ラーメンチェーン、カレーチェーン、たこ焼きチェーン、ステーキチェーンなどなど、色々なタイプの企業さんにご採用頂いていました。

お陰様で導入実績も1,000店舗を超え、ユーザー企業の皆さんからも高い評価を頂くことが出来ていたのですが、ネオレックスとしては、いくつかの課題を感じ、何とかそれらを克服できないかと考えていたのです。


まず1つの課題は、機能性です。

多店舗展開している飲食チェーンという業種・業界に特化したシステムであったため、ピッタリ適合するお客さんにとってはとても良いものだったのですが、「統合システム」という立場から、各機能間の様々なバランスを取る必要があり、また、設計や開発の力が3つの個別システムに分散してしまうといったこともあって、足りない機能や不十分と思われる機能がいくつもありました。


2つめの課題は、業界特化型という「しばり」です。

「業種・業界に特化した仕組み」には、逆に言えば他の業種・業界向けの提供が難しいという側面があります。このため、このシステムがとても合いそうなお客さんにめぐり会っても、業種・業界が違う場合、細かな部分でお客さんのニーズを完全には満たすことが出来ないといったケースがありました。


そして3つめの課題は、「売切型システム」であるということです。

このシステムは、サーバーシステム一式をお客さんに買ってもらって、お客さんの社内にそのサーバーを設置し、利用してもらうという形態のものでした。(我々から見ると「売切型」で、お客さんから見ると「買取型」です。)

これはコンピュータ システムの提供方式としては、ごくごく一般的なものなのですが、実に様々な問題があります。

まず初期費用が高い。 比較的小さめのものを選ぶとはいえ、まず「サーバー」という種類のコンピュータを購入して頂く必要があり、そこにインストールするパッケージソフトウェアを買って頂かなければならない。そうすると、小規模なシステムであっても数百万円程度のコストは必ず必要になってしまいます。

次にお客さん、特に担当の方の負担が大きい。
皆さんがITに精通しているとは限らない。実際に、ITの専門でも何でもない方がサーバー管理の担当者に任命されてしまい、大変な苦労をされるというケースが多く発生しました。もちろんネオレックスのサポートセンターがしっかりとサポートを行い、必要に応じて遠隔操作でシステムのメンテナンスなどを実施してもいたのですが、担当の方にとっては意味不明の用語が飛び交う世界であり、何かちょっとしたトラブルがあってもその深刻度合いの判断も付かないといったことで、大変な心労を感じられる方も決して少なくなかったのではないかと思われます。

そして「システム刷新」という問題。
コンピュータ、特に24時間連続運転となるサーバー機材は、何年も使っていると必ず劣化します。そのため、買い取ったシステムは導入から5年前後で刷新、つまり入替の検討が必要となる。しかし、これが難しい。

まず刷新は、サーバーが問題なく動いているうちに実施する必要があります。
業務を支えるシステムが突然動かなくなってしまっては大問題です。そして、動かなくなってから刷新の手配をしても、数日で実現出来るようなものではないため、数週間、場合によっては数ヶ月という期間が必要になってしまうこともあり得ます。

そこでサーバーシステムの動作に不安が出てくる時期には、大事件が起きる前に手を打たなければならないのですが、なかなか踏ん切りがつかない。どうしても、「問題なく動いているシステムを、何百万円も掛けて入れ替えるというのはちょっと・・・」ということになってしまうのです。そしてある時、事件が起きる。そのような出来事を、私たちも何度か経験することになりました。


このようないくつかの課題をどうしたら解消することが出来るか?色々と考えた結論は、下記のようなものでした。

1.業務分野を特定し、徹底的に掘り下げることによって機能をどこまでも充実させる
2.業種・業界にしばられることなく、出来るだけ多くの企業に活用してもらえるようにする
3.導入コストを抑え、無理のない予算で利用してもらえるようにする
4.お客さんにシステム運用に関する手間・負担・心配を掛けないようにする
5.定期的なサーバーの刷新を不要にする

1.と2.は、「特化と汎用化」という矛盾する要素も含んでいるため悩ましいところだったのですが、業務分野も業種・業界も特定してしまっては多くの人にシステムを使ってもらうことが出来ない。だから、業務か業種か、どちらか一方に特化する必要があると考え、より多くの人にシステム提供が可能と思われた「業務特化型」を選択しました。

そして3.4.5.の3点。これは、いづれも「お客様の手元にサーバーを置く」ことによって生じている問題でした。そこで、「お客様の手元にサーバーを置かない方式」として、「ASP」という形態を選択することにしたのです。


こうして、「簡単に、誰でもすぐに使いこなせる」、「かゆいところに手が届く」といった従来のネオレックス システムの長所を残しつつ、「充実した機能で」、「より多くの人に」、「安心、快適に」、「無理のない予算で」といったキーワードで、新たなシステムの検討を進めていくことになりました。


ではなぜ勤怠か?それについては、また次回に書くようにします。

すっかり長くなってしまって、すみません。 ついつい熱心に書いてしまいました・・・

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